長野県果樹試験場

シナノゴールド 昭和58年に「ゴールデン・デリシャス」に「千秋」を交配して得た実生から選抜、育成し、平成11年に品種登録された。(登録番号7328号) 育成地(長野県須坂市)では10月中・下旬に成熟する中生種。果実の形は円から長円で、果実の大きさは300g程度で大きい。果皮は黄緑の地色に浅黄色に着色し、縞は無い。果肉の硬さ、果肉のきめは中程度で、果汁の量は多い。糖度は14~15%、酸度は0.5%程度で、食味は甘味と酸味のバランスがよく、濃厚な味。寒冷な地帯で栽培された果実は、酸味が強い。貯蔵性に優れる。既存のリンゴ栽培地域ならどこでも栽培できるが、長野県では甘酸のバランスが良い果実がとれる温暖な地域を中心に奨励している。長野県における栽培面積はおよそ258ha。